犀水千字文三体
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月刊競書雑誌『不二』3月の課題、千字文の一節、ここで犀水千字文についてご紹介します。

九州禹跡
 【九州禹跡 百郡秦并】
中国九つの州を巡察してこれを治めたのが禹であり禹の足跡は天下に亙った、
百群の(大きさの)中国を統一したのは秦(始皇帝)である


犀水千字文は二種あるのをご存知ですか!
犀水千字文は先生が最近の展覧会芸術の一つのショウ化して来たことを憂い、奇抜な構成、
極端なデフォルメにより文字性が破壊され、いわゆる法書が影をひそめてしまった。

先生曰く、書の学習は他人のためにするのではなく、己のためにするものでなくてはならない。
元来書は実用の芸術で文字性を無視してはならないと言っています。
又東洋では書は心画として人間形成に大きな役割を果たしてきた。書道は本来の学習にかえって
もっと真面目に文字の習得からスタートして書法の基礎的な修練を
積みたいものであり、絵画におけるデッサンの尊重と同様である。


犀水先生は還暦を記念して千字文三体を世の公にされたが、次第に作品が意に満たないものになり
昭和44年(73歳)の夏に軽井沢・無相庵にこもり千字文三体を書き直したものが
下に示す『犀水千字文楷書』である。
残念ながら 現在は絶版となった。なぜか日本書道教育学会では
犀水先生が意に満たなく納得されていない手本が使われいることは、これから書を学ぶ人たちにとっては
残念なことです。

私は学生時代この絶版の『犀水千字文楷書』で学び、一字一句感動しながら、本が擦り切れ暗証するほど学んだ。
犀水先生は若い時代に、千字文を暗唱したお話しを私にお話されたことが有り。犀水先生にあやかりたく
私も暗唱するほど臨書した。特に草書千字文は本がぼろぼろになるほど練習し、
お陰で草書体が体にしみこむほど身についた。 又お手本がよく、毎晩何度見ても感動があった。
下記をご覧ください。

この千字があまりにも魅力的素晴らしく、もう一冊購入しておこうと三多軒に訪ね、旧版を見てがっかり、73歳の時揮毫された
千字文とは異なり、躊躇し購入を止めた。

それにしましても、犀水先生は60歳を超えてから、まだ進化をし続けられ好奇心、研究心を持ち続けられたことが
伺え偉大な書家であります。

 このホームページをご覧になられ、購入を検討される方はこちらにメール下さい

 晩年の『犀水 千字文三体』は冊数がまとまれば、㈱日本習字普及協会( 絶版 )と交渉して増版が可能であることもわかりました。
 希望者はいませんか!
 近日中に 予算を確認してみます。

標準字体楷書千字文 犀水 千字文楷書
還暦の揮毫  1956年 
(13年後 右を揮毫)
無相庵で書き直し  1969年
(揮毫25年後亡くなる)
 三多軒 日本書道資料㈱ 書学院1階で販売  ㈱日本習字普及協会 絶版  
   

落款印は常盤織之助の作

 

犀水千字文 草書 犀水千字文 行書
   


私の犀水千字文 草書


 

自分で着物のはぎれ(絹布で表装)をして利用しています
大学生時代、下宿先の姉が着物を縫っていたはぎれを
貰って作りました

 私の犀水千字文 行書




大森のはぎれ屋さんから布購入して自作装丁
(20歳代に作成)




 
大森のはぎれ屋さんから布購入して自作装丁


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表題の紙は半紙購入時の包装紙を利用した




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布地の肌触りも素敵です。

印も自作です